ごあいさつ(株主・投資家の皆様へ)

代表取締役社長 木下克己

 株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
 第40期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の決算をご報告するにあたり、一言ごあいさつ申しあげます。
 当社は、設立以来、「パネトーネ種の素材を生かし、おいしさを通じて人々により多くのコミュニケーションを提供したい」という基本理念をもとに、製品・サービスの創造に努めてまいりました。第40期におきましても、この創業の理念を守りつつ、ロングライフパンのトップブランドとして、品質で選ばれる製品づくりと販路の拡大に努め、事業の発展と企業価値の向上に邁進してまいります。
 株主・投資家の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2024年6月

当連結会計年度の業績

 当社グループは、パネトーネ種の特長を活かした製品の開発、改良等に注力し、新たに「デニッシュストロベリー」、「チョコクリームパン」のほか、PB製品1品を発売しました。販売に関しては、製品価格の改定を含む適正な価格による取引の推進、販路の拡大等に努め、生活協同組合及び自動販売機オペレーターとの取引を堅持しつつ、卸売問屋、量販店等への売上を伸長させました。また、原材料費、燃料・電力費等の高騰に対し、業務の合理化を図り、販売費及び一般管理費等を削減しました。

 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高73億9百万円(前年同期比3.8%増)、経常利益8千9百万円(前年同期比76.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4千2百万円(前年同期比37.5%増)となりました。

資金調達及び設備投資等の状況

 当連結会計年度中に、当社グループの所要資金として、金融機関から長期借入金2億円の調達を行いました。

 当連結会計年度中に、製造設備の拡充と衛生環境の改善を主な目的として、総額2億8千4百万円の設備投資を行いました。なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。

対処すべき課題

 今後の経営環境は、大手企業を中心とする賃上げ等による消費の回復が期待される一方、地政学的リスクの高まり、円安の進行等による原材料価格及びエネルギー価格の上昇、労働力人口の減少等を背景とする人件費の上昇、さらには2024年問題等を背景とする物流費の上昇等が懸念され、依然として厳しいものとなることが予想されます。

 このような状況下、2025年3月期においては、当社製品の根幹であるパネトーネ種の特長を活かした付加価値の高い新製品の開発及び改良、新たな市場の開拓、販路の拡大等とともに、より合理的な業務プロセスの構築、市場の動向を見据えた適正な価格による取引等に引き続き注力し、収益力の向上を図ってまいります。また、食品製造業においては、製造する食品の安全・安心は、お客様からの信頼、すなわち、事業の継続及び発展の基礎であることから、品質のさらなる向上を目指して、FSSC22000に基づく活動とこの活動を支える各従業員の能力開発支援とを並行して進めてまいります。

 以上の取組を会社全体で強力に推進し、ロングライフパンのトップメーカーとしてのブランドを高めつつ、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。

 株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

品目別売上高

品目別売上高グラフ